2007.09.14 : 千葉市議会 平成19年第3回定例会(第4日目) 本文

野本信正議員 「土気城問題」関連質問と答弁  

◯54番(野本信正君) 日本共産党市議団を代表して質疑を行います。
・・・(中略)・・・
 教育行政の3は、土気城跡にNTTドコモの鉄塔建設が計画されていて、貴重な文化遺跡を壊してはならないと建設反対の声が上がっていることであります。千葉市は、県内屈指の城郭と言われる土気城跡の文化財としての価値や学術的価値を評価して保存に努めるべきではないか、伺います。そして、千葉市は歴史的遺産としてその景観を守るため、NTTドコモの鉄塔建設の中止を求めていくべきではないか。
 以上、回答を求めて、1回目の質疑といたします。(拍手)


◯教育長(飯森幸弘君)・・・中略・・・
 次に、土気城跡についての御質問にお答えいたします。
 まず、文化財としての評価、保存についてでございますが、土気城は、 千葉市史などにより、戦国時代の酒井氏が支配していたとされる山城であります。これまでの発掘調査や測量調査の結果から、確認できる土塁や堀の保存状況も 良好であり、戦国時代の史跡の一つとして評価しております。こうした発掘調査などの結果については、報告書に取りまとめるとともに、文化財案内板により市 民に周知を図ってきたところであります。
 最後に、鉄塔建設中止を求めていくべきではないかとのことでございますが、鉄塔建設につきましては、基 本的には建設予定地の土地所有者と開発事業者との契約上の問題であります。現地は文化財保護法に基づく埋蔵文化財包蔵地とされているために、教育委員会と いたしましては、記録保存のための発掘調査と報告書の作成等を求めております。今回の建設予定地につきましては、開発事業者により発掘調査が既に完了し、 現在、報告書の作成段階であり、鉄塔建設中止を求めることは困難であると考えております。
 以上で終わります。


 ※千葉市議会会議録より