2007.09.28 : 千葉市議会 平成19年第3回定例会(第9日目) 本文

小西由希子議員 「土気城問題」関連質問と答弁  

◯15番(小西由希子君) 市民ネットワークの小西由希子です。通告に従いまして一般質問をいたします
・・・(中略)・・・
 次に、電波塔の建設についてです。
 携帯電話の普及に伴い携帯基地局の設置が進められています。総務省 は、電波防護指針値以下の低レベルの電波が健康に悪影響を及ぼすという確固たる証拠は認められないと考えるとしながらも、WHOがなお究明すべき課題が多 く残されていると見解を発表していることを受け、安全性評価に関する研究を進めていくことが重要であるとしています。また、WHOでは、高周波電磁波の健 康被害について、来年にも見解を出す見通しだということです。
 こうした中、本年6月、兵庫県川西市議会では、事業者は住民の合意を得、住宅や学 校などから距離をとるなどの対策をとることなどを盛り込んだ請願を全会一致で採択し、今後、条例化も含め規制や対策を検討するとしています。また、宮崎県 綾町では、やはり本年6月、照葉樹林にかかる照葉大つり橋鉄塔の設置が計画されていましたが、町民全体の合意が得られないとして、NTTドコモに設置を断 ることを決めました。市内でも、土気城跡地に建設が予定されており、文化財保護の視点から設置を見直すよう要望が出ているところです。
 電波塔による景観への影響、電磁波の問題についてお尋ねいたします。
 市内に建設されている15mを超える電波塔は幾つでしょうか。建設年、区ごとと年度ごとの総計もお示しください。
 電波塔建設に当たり、過去に住民との間でトラブルになった事例や相談はありますか。
 景観配慮の視点、立地の適正、また電磁波等健康影響の視点から、市内に設置される電波塔について市はどのようにお考えでしょうか。
 市では、届け出に当たり、景観配慮事項を示して事業者と協議をしていますが、これに対し、事業者はどのように配慮しているのでしょうか。
 景観配慮事項のうち、特に共同化すなわち1本の電波塔を複数の社が共同で使用することについて、これまで実施された事例はありますでしょうか。


◯都市局次長(小川信正君) 初めに、電波塔の建設についてのうち、所管についてお答えいたします。
 ま ず、市内に建設されている15メートルを超える電波塔の建設数についてですが、平成14年度は緑区の1件のみでございます。15年度は、中央区4件、稲毛 区1件、若葉区4件、緑区6件の計15件でございます。16年度は、中央区1件、花見川区2件、若葉区2件、緑区3件の計8件でございます。17年度は、 中央区1件、花見川区5件、若葉区12件、緑区9件の計27件でございます。18年度は、中央区1件、花見川区2件、稲毛区1件、若葉区9件、美浜区1件 の計14件で、総計64件でございます。
 次に、電波塔建設における住民とのトラブルや相談についてですが、平成10年に小間子町で電磁波や落雷 の心配などから自治会と携帯電話会社との間でトラブルがありましたが、以降はございません。また、電波塔設置についての手続や構造上の安全性についての問 い合わせがありました。
 次に、景観配慮の視点からの考えについてですが、携帯電話の普及に伴い、狭い地域に各社の電波塔の設置が懸念されることから、設置場所や共同化を含めた景観配慮が必要と考えております。
 次に、景観配慮事項の事業者における配慮についてですが、事業者には構造、色彩、外構について協力をいただいております。
  次に、共同化の実施事例についてですが、景観配慮の観点から、政令市で構成する都市景観形成推進協議会を通じて、国及び事業者に対して共同化などの提言や 要望活動を行ってまいりましたが、届け出対象で実施された事例はございません。今後とも要望してまいります。なお、千葉市都市景観条例制定前に設置された 電波塔について共同化した事例はあると聞いております。
 次に、街路樹についてお答えいたします。
・・・以下略・・・

 ※千葉市議会会議録より